IMTAKT (インタクト) のカラムパッケージについて  


各カラムに応じた最適なサイズの桐箱が使われています

桐を使ったカラムパッケージの特長

 

紙箱に比べて体積が小さいので,カラム保管に便利

軽くて適度に柔らかいので,カラム保護(耐衝撃性)に好適

提携先へカラムを送るときに梱包や輸送が簡単

焼却廃棄処理が簡単

加工が簡単(小さなHPLC部品入れなどに・・・)

   

IMTAKT(インタクト)のカラムパッケージは桐箱です。採用している理由は,見た目の美しさだけでなく,左のような特長があるからです。
大切な精密製品をお届けするために,インタクトが初めて桐材料によるカラムパッケージを開発しました。

ほとんどのカラムパッケージは紙製やプラスチックが使われていますが,カラム保護のために大きなサイズが必要で,カラムをたくさん購入するほど,空箱の置き場所に困ります。大切なカラムをコンパクトに保管するには,どのような材料が良いか,検討した結果が「桐材料」でした。

桐は多孔質で軽く,しかも適度なクッション性があるため,精密製品の保管に適しています。紙箱に比べて強度が大きいので,小さなパッケージ体積にすることができます。保管するときにも,HPLCの上,引き出し,実験棚などにコンパクトに収納することができます。

最近は,HPLC分析メソッドを開発し,これを提携先や共同研究機関などで適用する機会が増えました。提携先にカラムを輸送するときにも,梱包がコンパクト簡単で,輸送コストも削減できます。

桐箱は廃棄するときも簡単です。最近の紙箱はプラスティックフィルムコーティングやウレタンなどが使われているので,基本的には分別収集が必要となります。桐箱は単一素材ですから,「分別」の必要がありません。そのまま焼却することができます。

また, 桐材料はナイフなどで簡単に加工できます。お手元の桐箱を細工して,小さなHPLC部品の保管や,小物入れなどにご活用ください。


 
桐が「草」であることをご存じですか?

 

桐は「木」ではなく「草」です

7年で再生する成長の早い材料

日本の伝統工芸材料

分別廃棄の不要な,環境にやさしい包装材料

   

和名: きり

学名: Paulownia tomentosa Steud.

ゴマノハグサ科

桐は「木」ではなく「草」の仲間です。「桐」という字は,「木」と「同」じもの,と書きます。
多年生で年輪はありますが,幹の中心部には空洞があり,基本的にイネや竹と同じです。
成長の早いことも特長で,約7年で再生することができます。
世界的に分布していますが,年輪が緻密で加工に適した良質な材料は,比較的寒い地方で生育したものとされています。

比重が0.29という小さな値を示す多孔質材料で,加工性・断熱性・耐衝撃性に優れていることが特長です。この特性を生かして以下のような用途で使われています。

たんすなどの家具,床の間などの建築材料,琴などの楽器,陶磁器などの保管容器,耐火金庫などの工業材料

桐の加工は日本の伝統工芸でもあり,古くからその特長を生かした用途開発がされてきました。乾燥材料はソリが少なく,同じ軽質材料であるバルサよりも優れた加工特性を有しているといわれています。

桐材料の加工方法は,一般的に切断や張りあわせによるものであり,紙材料のようなフィルムコーティングなどは施しません。加工品は単一素材ですから,廃棄するときにはコート紙とは異なり分別する必要がありません。環境にやさしい天然素材です。


 
「桐の箱は贅沢だ」とお考えの方に・・

 

桐は決して高価なパッケージ材料ではありません

「桐箱は不要」といわれるお客様は「簡易包装」とご指定ください

   

桐材料は,高級たんすや陶磁器の保管容器など,高価な製品に使用されているため,一見贅沢品のように見えますが,桐のグレードにはいろいろとあり,まさに「ピンからキリ」なのです。

IMTAKTでは良質の桐材料を使用ながらも,パッケージ生産コストの点に関して,紙製の化粧箱と同じレベルを実現しています。決してカラムの価格に対して桐箱が大きなウェイトを占めているわけではありません。インタクトが桐箱にこだわるのは上述のような理由からです。

それでも 「カラムをたくさん消費する理由から,カラムの箱が邪魔で,購入直後に処分するので,桐箱はもったいない」と言われるお客様には,紙製でしかも処分しやすい形態の簡易包装でお届けすることもできます。
カラムご発注時に 「簡易包装」 とご指定ください。


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