逆相マルチモードカラム

Nardis (ナーディス)

逆相+両イオン交換カラム


Nardis ND-RX
    Nardis ND-RX
粒子径   3μm
細孔径 13nm
固定相   フェニル基+弱アニオン基+弱カチオン基
分離モード   逆相 + 両イオン交換
対象分子量   10kDa以下
pH使用範囲   1.5-8
カラム耐圧性   25MPa (1-6mmID)


ご注意
両イオン交換カラムですが,カチオン物質アニオン物質の同時分析を目的としたものではありません。
  固定相にイオンリガンドを含むため,移動相には必ずpH調整剤と適度なイオン強度が必須となります。
  イオン交換モードを有しており,本カラムの運用に際しては「グラジエント溶出」が必要となります。
固定相は弱イオン交換リガンドであるため,物質にイオン性官能基が複数存在する場合やpKaが4-5の有機酸などの弱イオン性物質は,分析条件によっては複数のピークになる場合があります。
  本製品は,すべての物質の保持やピーク形状を保証するものではありません。分析の最適化には移動相(有機溶媒,pH,イオン強度)の工夫が必要です。
 
両イオン交換性
  Nardis ND-RX(逆相系)にはフェニル基(逆相)の他に弱アニオン基と弱カチオン基が導入されています。これにより,おもに非イオン性や強イオン性化合物の分離改善に効果が発揮されます。
 
   
 
逆相+両イオン交換モード Nadris ND-RX の特性
 

Nardis ND-RX は,フェニル基と弱アニオン基および弱カチオン基が導入された「逆相+両イオン交換」カラムです。

逆相モードにおいて溶質は移動相の極性を高くすると吸着し,極性を下げ(疎水性を上げる)と溶出します。

酸性化合物は酸性pHで強く保持され,pHとイオン強度を上げると溶出します。

塩基性化合物は中性pHで強く保持され,pHを下げイオン強度を上げると溶出されます。

 

 

 

フェニルカラム (Unison UK-Phenyl) の分離改善


ステロイドなどの類縁体でPhenyl固定相では分離が困難な場合に,両イオンリガンドによる静電的相互作用により分離できるようになる場合があります。ビフェニルカラム代替の可能性もあります。

アンドロステンジオン生合成経路

酢酸酸性下アセトニトリルの増加

 


高極性物質の保持・分離がPhenyl固定相とは異なります。

アデノシン代謝化合物 (アデノシン イノシン ヒポキサンチン)

ギ酸アンモニウム存在下アセトニトリルの増加

複素環芳香族化合物 (ピラゾール ピリミジン  ミダゾール)

ギ酸アンモニウム存在下アセトニトリルの増加

インドール誘導体 (インドール オキシインドール イサチン)

ギ酸アンモニウム存在下アセトニトリルの増加

 


酸性物質や塩基性物質の保持や分離の改善にも効果を発揮します。

ベンゼンスルホン酸関連化合物

逆相下,ギ酸からギ酸アンモニウムのpHイオン強度グラジエント

食品保存料(ソルビン酸 安息香酸)

ギ酸酸性下アセトニトリルの増加

カテコールアミン (アドレナリン ノルアドレナリン ドーパミン/ドパミン)

逆相下,酢酸アンモニウムから酢酸系緩衝液のpHイオン強度グラジエント

 

 

 

マルチモードODSカラム (Scherzo C18) と異なる選択性


「ODS+両イオン交換」マルチモード逆相カラム Scherzo C18 カラムと異なる選択性があります。

抗腫瘍薬・メルカプトプリン

酸酸性下アセトニトリルの増加

[参考データ]  Scherzo SS-C18 によるメルカプトプリン

ヒドロキシベンゼンスルホン酸

酸酸から中性へのpH, イオン強度逆相グラジエント

 

 

Nardis ND-RX アプリケーション


水溶性ビタミンの同時分析  NEW

 

 
関連情報
 
Nardis ND-RX価格表
   
 

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