フェニル系逆相ハイブリッドカラム

Nardis (ナーディス)

PFP と Biphenyl のハイブリッドカラム

    Nardis NF-PFP/Biphenyl
粒子径   3μm
細孔径 -
固定相   ペンタフルオロフェニル(PFP)基+ビフェニル基 (フェニル系固定相)
分離モード   逆相
対象分子量   10kDa以下
pH使用範囲   1.5-8
カラム耐圧性   25MPa (1-6mmID)

Nardis NF-PFP/Biphenylカラムは、PFP固定相とBiphenyl固定相をあわせたフェニル系ハイブリッド固定相です。1本でPFPカラムとBiphenylカラムの特性が発揮できます。

Tocopherol isomer separation in RP mode
Nardis NF-PFP/Biphenylは、ODSカラムでは困難なトコフェロール異性体(βとγ)を分離することができます。PFP官能基とトコフェロールのフェニル基、水酸基との間にはたらくπ-dipole相互作用が寄与していると考えられます。
PFP基やBiphenyl基からなるハイブリッド固定相 Nadis NF-PFP/Biphenylは、従来のフェニル系固定相とは異なる選択性が期待できます。
 

(ご注意)
本製品は、従来のPFPカラムやBiphenylカラムの分析条件を変えずに同じ結果を得ることは困難です。本カラムをご使用になる際には分析条件の最適化が必要になります。
また本製品の固定相には若干のカチオンが存在します。そのためアニオン溶質を分析するには移動相中に適度なイオン強度(たとえば50mM 酢酸アンモニウム)が必要となります。
 
 
フェニル系逆相カラム  Nadris NF-PFP/Biphenyl の特性
 

Nardis NF-PFP/Biphenyl は,ペンタフルオロフェニル(PFP)基とビフェニル基を併せ持ったフェニル系逆相ハイブリッドカラムです。

基本的な分離モードは「逆相モード」ですが、固定相特有のフェニル基たフッ素基が従来のフェニル固定相とは異なる選択性を与えます。

移動相には水と有機溶媒(アセトニトリル、メタノールなど)と、必要に応じて酸(ギ酸、酢酸)や塩(ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム)を添加します。

 

インタクトのフェニル系逆相カラムとして以下のカラムを比較しながら分析検討が推奨されます。

 

Unison UK-Phenyl : 伝統的なフェニル固定相 (USP L11)

Nadris ND-RX : フェニル固定相+両イオン交換リガンド

Nadris NF-PFP/Biphenyl : 本製品

 

 

フェニル固定相の分離比較


溶質構造にπ電子や電気陰性度が高い酸素や窒素原子が存在すると、フェニル系固定相との間にπ電子や、イオン、極性基の相互作用がそれぞれはたらきます。その結果同一分析条件で異なる保持が得られます。

従来カラムで分離が困難な構造異性体や類縁体の場合、三種のフェニル系カラムのどれかで分離改善できることが期待されます。

 

β-カルボリンアルカロイド類

 

イソプロピルアニリン異性体

 

クロロマンデル酸異性体

 

非ステロイド性抗炎症薬

 

芳香族化合物 - 2

 

芳香族化合物 - 1

 

トコフェロール異性体  (ビタミンE類縁体)

 

Nardis NF-PFP/Biphenyl アプリケーション


 

 
関連情報
 
Nardis NF-PFP/Biphenyl 国内価格表
   
 

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