Cadenza C18シリーズ Cadenza CL-C18

  新発想:シラノール量制御型ODSカラム

(カデンツァ)

 

特長

シラノール量制御エンドキャッピング

CD-C18との対比使用で分離選択性変化

世界最高レベルの理論段数5万段カラム(250x4.6mm)

高分離性能:類縁体,異性体分離

古典的ODSカラムの代替可能性

豊富なカラムサイズ: 内径 0.075 - 28mm /長さ 10-500mm

高耐圧仕様オプション(HP:50MPa, UP:100MPa)

 
IMTAKT HPLCCOLUMN Cadenza CL-C18

 

おもな仕様

粒子径3μm(Cadenza CL-C18),  5μm(Cadenza 5CL-C18)

基材: 全多孔性高純度シリカゲル

細孔径: 12nm

リガンド:オクタデシル基

エンドキャッピング:あり(シラノール量制御)

対象分子量:約10kDa以下

pH使用範囲:pH 2-7

上限圧力:25MPa(HT:50MPa, UP:100MPa)

USP Code: L1

 

  現在のODSカラムは,残存シラノールをできるだけ少なくした「フルエンドキャッピング型」が主流です。そのため分離検討の際にどのODSカラムを選んでも類似した分離挙動しか得られない場合が生じます。
物質分離にはODSリガンドだけでなく,シリカ表面の極性も重要な役割を果たしていますが,エンドキャッピング処理をするほど固定相表面の極性が失われ,疎水的相互作用が強調された同じような溶出挙動となります。
ODSリガンド導入後エンドキャッピング処理しないODSカラムも存在しますが,残存シラノール量が多いこととその分布形態が不均一であることから,イオン的相互作用や静電的相互作用が均等に作用しないために,ピークがテーリングしたり保持再現性が得にくいという難点があります。

Cadenza CL-C18は,フルエンドキャッピング型のCadenza CD-C18と同じシリカ基材を用いて,同じODS導入プロセスと一次エンドキャッピング処理をおこない,若干のシラノールを残した充てん剤を製品としています。すなわち,CD-C18と比べて,基材やODSリガンドに起因する相互作用は同等で,残存シラノールによるイオン的相互作用や静電的相互作用だけがわずかに異なるように設計されています。
このため,CD-C18と同時比較することによって,CD-C18では分離できなかった化合物の分離改善が期待できます。また両カラムを比較することによって,未知物質中の置換基構造推定にも応用が可能です。

Cadenza CL-C18は,分子認識力の高い高密度ODSでありがなら水100%系移動相において高極性物質の保持変化がないという特長も有しています。移動相中に適切なpHとイオン強度を設定することで,高極性から低極性物質まで使用可能できる汎用性があります。

数十年前の古典的なODSカラムでは,エンドキャッピングが不十分で残存シラノールがあることで分離できるメソッドもあり,このような場合にも 5μmの Cadenza 5CL-C18に代替の可能性があります。
 

技術情報

Cadenza CL-C18 アプリケーション

[特徴的アプリケーション]

副腎皮質ホルモン分離のカラム比較

[基本特性]

基本的相互作用

静電的相互作用

Unison UK-C18との違い

分離特性(π/dipole相互作用)

分離特性(多環系芳香族)

分離特性(位置異性体)

分離特性(中性化合物)

分離特性(酸性化合物)

分離特性(塩基性化合物)

充てん剤バッチ間再現性

pH耐久性

ユーザーレポート

テストステロンの超高感度LC-MS分析 (SCIEX, USA)

文献情報

Cadenza CL-C18 文献

関連情報

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