Scherzo C18 Family

  Scherzoカラムのイオン的保持特性


イオン強度 (Ionic Strength)

IMTAKT multi-mode ODS hplc column
マルチモードODS,Scherzo C18カラムを用いてイオン性物質を溶出させる移動相条件としては,有機溶媒だけでなく「塩濃度やイオン強度」も重要です。左図のように,3種類のScherzoカラムについて塩濃度を上昇させると,アニオン化合物,カチオン化合物いずれも保持が小さくなります。
同塩濃度においては,強イオンリガンドを多量に導入したSS-C18が最も保持が大きく,弱イオンを適度に導入したSM-C18, 強イオンをわずかに導入したSW-C18の順で保持が小さくなります。目的物質のイオンの強さによって,3種類のScherzoの中から最適なカラムを選定することができます。

pH

マルチモードODS,Scherzoカラムを用いてイオン性物質を溶出させる場合,移動相の「pH」条件が重要となります。酢酸アンモニウムやギ酸アンモニウムを用いた中性pHで溶出するか,ギ酸酸性で溶出するかによって,保持は大きく変化します。強イオンリガンドからなるSS-C18やSW-C18は,移動相pHを低くすると保持が大きくなります。一方,弱イオンリガンドを導入したSM-C18の場合,塩基性物質に関しては,低pHではアニオンリガンドの解離が抑制され,イオン交換性がはたらかないために,保持は小さくなります。


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