マルチモードODS,Scherzoカラムを用いてイオン性物質を溶出させる場合,移動相の「pH」条件が重要となります。酢酸アンモニウムやギ酸アンモニウムを用いた中性pHで溶出するか,ギ酸酸性で溶出するかによって,保持は大きく変化します。強イオンリガンドからなるSS-C18やSW-C18は,移動相pHを低くすると保持が大きくなります。一方,弱イオンリガンドを導入したSM-C18の場合,塩基性物質に関しては,低pHではアニオンリガンドの解離が抑制され,イオン交換性がはたらかないために,保持は小さくなります。
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