ユーザーレポート


山口県環境保健センター



  LC-MS/MSによる尿中植物性自然毒一斉分析
Schero SM-C18 健康危機管理の観点から,トリカブトやきのこなどに含まれる植物性自然毒に関してLC-ESI-MS/MSによる一斉分析手法を検討しました。
尿から検出された報告があり,標準品が入手可能な以下の11品について検討しました。

起源植物トリカブトのハイパコニチン,メサコニチン,アコニチン,ジェサコニチン
起源植物ドクツルタケのα−アマニチン,ファロイジン
起源植物チョウセンアサガオのアトロピン,スコポラミン
起源植物ジャガイモのα-ソラニン,αーチャコニン
起源植物イヌサフランのコルヒチン

一般的なODSや順相カラムでは分離が困難であり,マルチモードODSカラム Scherzo SM-C18 が良好な結果を示しました。
MRM測定による定量範囲は 20 ng/mL - 500 ng/mL で良好な直線性があり,健常者尿への添加回収率も良好でした。
プロダクトスキャンによるマススペクトルをデータベース化することで,尿中の自然毒の高感度定性分析の可能性も見出されました。

(文献)
LC/MS/MSによる尿中植物性自然毒一斉分析手法の検討
山口県環境保健センター所報,第52号 (平成21年度)

Imtakt Technical Information TI645E
 



  LC-MS/MSによるα-ソラニン,α-チャコニンの分析
Unison UK-C18 ジャガイモの芽や皮には,吐き気やおう吐,下痢などの原因となるポテトグリコアルカロイドが含まれています。食中毒などの健康危機管理のために,これらのLC-MS/MS分析手法を検討しました。
栽培ジャガイモや発芽したものの芽や皮質部,またジャガイモを含むカレーを調製し試料としました。
Unison UK-C18 を用いた LC-ESI(+)-MS/MS (MRM) により,α-ソラニン,α-チャコニンともに 1ng/mL - 1000 ng/mL の範囲で良好な定量性を示しました。従来HPLC法による定量限界は 20μ/g でしたが,本法により 0.01μg/g まで高感度化でき,今回作成したMS/MSスペクトルデータベースとともに危機管理対策上有用な定性・定量法が確立できました。

 (文献)
LC/MS/MSによるαーソラニン及びα-チャコニンの分析法の検討
山口県環境保健センター所報,第51号 (平成20年度)
  



  LC-MS/MSによる残留農薬検査
Cadenza CD-C18 ポジティブリスト制度施行後の山口県における202品の残留農薬検査を実施しました。
LC-MS/MS に関しては,以下の18農薬成分を Cadenza CD-C18 を用いて ESI-MRM で一斉試験しました。

イミダクロプリド, インドキサカルブ, オキサミル, キザロホップエチル, クロチアニジン, クロマフェノジド, シアゾファミド, シフルフェナミド, ジフルベンズロン, シプロジニル, シメコナゾール, チアクロプリド, チアメトキサム, テブフェノジド, トリフルミゾール, トリフルミゾール(代謝物), ヘキシチアゾクス, リニュロン

32農産物200検体を 0.001ppm まで測定し,検出された農薬は残留基準値を大幅に下回っていることが確認されました。

(文献)
ポジティブリスト制度施行後の山口県における残留農薬検査状況について
山口県環境保健センター所報,第49号 (平成18年度)
 



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